
透析センター
透析センターの特徴
腎不全保存期から透析導入、維持透析へ。
入院治療にも対応し、当院は一貫した腎不全の治療が可能です。
- 慢性維持透析の患者様で安定した方は、自動制御コンピューター管理を導入し、不安定な患者様には、無酢酸透析液を用いた個人透析を行い、きめ細やかな透析を行っています。
- 3人の腎専門医が常勤医として常駐しております。外来期から透析まで、また入院が必要となった時は、そのまま病棟に入院が可能で一貫した医師の診療が受けられます。
- 当院は救急指定病院であるため、24時間体制で種々の急性期疾患(急性薬物中毒、敗血症、多臓器不全、横紋筋融解症、急性膵炎、急性肝不全など)の対応しています。
- 透析センターへの患者様の送迎については、送迎が必要と思われる方のみとなりますので、ご了承ください。

きめ細やかな透析を行っています。
HDF
(血液濾過透析)

透析用水・透析液のトータルクリーン化システムの導入により、無菌透析液の供給が可能となりました。
HDF(血液濾過透析)とは、これまでの血液透析に濾過機能を加えた療法です。血液透析では抜けにくい低中分子量蛋白、透析アミロイドーシスの原因となるβ2ミクログロブリン、尿毒症物質などを取り除く事ができます。
オンラインHDFの効果
- 透析アミロイドーシスの改善
- 貧血の改善
- 透析中の血圧が安定
- 食欲が出て、栄養障害が改善する
- 全身のかゆみ、下肢のむずむず感が改善
- 透析による疲労感が減少
- 生命予後の改善
シャント管理

透析患者さんにとってシャントを長い間良好な状態で使用し続けられる事は、十分な透析治療を行ううえでとても重要な事になります。そこで当院では、2012年にシャントチームを結成し、シャントマップの作製や、シャントのエコー検査を定期的に行なっています。エコー検査では血管の走行、狭窄の程度、血流量を測定し、治療が必要な場合は、当院のシャント外来に受診してもらい、シャントトラブルの早期発見、治療に努めています。
透析スタッフ全員が「観る」「聴く」「触る」を念頭に、シャントに問題があればシャントチームに報告、情報の共有をしており、シャントトラブルの対処をスムーズに行えるよう心掛けています。
エコー下穿刺
透析治療において、内シャントの穿刺は必須であり、とても重要な事です。針が血管に上手く入らないと、患者さんにとって大きなストレスや不安に繋がり、その後の透析治療にも影響を与える可能性があります。そのストレスや不安を少しでも低減する手段として、当院では2021年10月よりエコー下穿刺を導入しています。エコー下穿刺とは、穿刺部位に超音波を当て、血管の太さや深さをリアルタイムで確認しながら穿刺を行う方法です。
対象としては、穿刺困難な患者さんや、新しくシャントを造設したばかりの患者さんに行っています。

当院ではエコー下穿刺技術習得の為に、スタッフの育成をしています。
2022年12月には、ポータブルエコー(FUJIFILM社製 iViz air)を導入した事で、臨床工学技士と看護師のエコー下穿刺技術習得者も増え、穿刺困難な患者さんの穿刺をよりスムーズに行えるようになりました。


災害に強い透析室

透析室は本館併設となりました。
地域の人々とともに歩み、
良質の医療と介護を提供する病院